初恋に7年費やした話①

こんにちは。恋鳥です。

 

今日は私の初恋の話しをちょっとだけ。

 

私の初恋は中学一年生の時。

 

お相手は同じ吹奏楽部のA君。

私なんか比べ物にならないくらい楽器が上手で、賢くて、リーダーシップのある人でした。自分にはない部分に憧れて、そのまま恋心が芽生えるのはいくつになっても変わらないのかもしれません。

 

担当楽器も一緒だったので、毎日部活の時間になると会えるのが楽しみでした。

後から分かったことですが、思っていることが顔に出るタイプなので、私の気持ちはすぐに周りに広まっていたらしいです。

 

毎日会えるだけで、一緒にいられるだけで信じられないくらい楽しかったのを覚えています。

 

憧れのような、淡い恋心のようなものを抱えて、私たちが三年生になったある日、関係が少しづつ動き始めるのですが、その話はまた次回。

 

 

 

今日の恋歌

 かち人の 渡れどぬれぬ えにしあれば

 またあふさかの 関は越えなむ

 

伊勢物語』69段 男と斎宮の禁忌の恋のシーンで詠まれた歌です。

 

上の句を女が、下の句を男が詠み、二人でひとつの和歌が完成します。

 

意味は、

 人が渡っても濡れる事のない浅い江ですので(私たちも同じように浅い縁でしたので)

 またいつか逢坂の関を越えましょう(ともに逢瀬を待ちましょう)

 

という切ない歌です。

上の句と下の句で作者が違うことに加え、掛詞という和歌の修辞技法も使われているので少々難しい歌ですが、この機会にふれてみてください。

 

    参考文献:『大学生のための文学トレーニング 古典篇』 三省堂

         今井上・中島真也・光延真哉・吉野朋美 編著